たんぽぽ学園の 教育理念
一人一人の育ちを大切にした保育
心豊かに生きる力を育てるためには、幼児期は身近な経験をたくさん積むと共に、心が安定した状態で自ら十分遊ぶことが大切です。たんぽぽ幼稚園では、保育者が子どもたちと信頼関係を作り、遊びを中心とした“幼児期にふさわしい生活”を通じて情緒、意欲、態度を育てていけるように、アットホームな雰囲気の中で、一人一人の育ちを大切にした優しい保育を目指しています。
異年齢同士のかかわり
たんぽぽ幼稚園では、年少児と年中児が同じクラスとなる縦割り保育を実践しています。異年齢の子どもの兄弟姉妹のようなかかわりあいを大切にすることによって、幼い者へのいたわりや思いやりや、リーダーシップが培われ、また、「あんなふうにしたい」「ああすればいいのか」といった、憧れや知恵を得、お互いに育ち合い、自発的に取り組む姿勢を育てます。
二言語で育つ子どものために
言語能力を育てるのに一番大切なことは、どれほど豊かな言葉を聞いて育つかという事です。たんぽぽ幼稚園では、すぐれた絵本やお話を通して質の良い言葉の環境を作り、豊かな言葉を身につけていきます。話したい意欲を尊重し、お友達の前で自分の考えや思ったことを話す機会を大切にし、日本語で話すことへの自信につなげていきます。
英語と日本語をバランスよく伸ばす
生活している社会で話されている言葉(現地語)と継承語(日本語)を同時に発達させてゆくためには、現地の学校で学習する内容を、継承語でも学習することが効果的だと言われています。たんぽぽ幼稚園の年長特別クラスでは、現地のキンダーガーテンのカリキュラムを参考にして、同じような内容を日本語でも学べるよう配慮します。これにより、話し言葉だけでなく、学校で学ぶ日本語(学習語)を身につけることができ、さらに、現地校の学習内容への理解も深まります。
実生活、実体験に根ざした教育
実際に手で触れ、見て、聞いて…と、五感をフルに使って物事に取り組む。身の回りにあるものや毎日の生活について、よく考えじっくり体験する。そういった機会をなるべく多く提供したいと考えています。このような経験が、 科学的思考や文学的思考の元となり、子どもたちは楽しみ実感しながら、 物事をいろいろな角度からとらえる姿勢を自然な形で身につけていきます。
健康な心と体を作るために
環境に恵まれた園庭での外遊びも積極的に行い、身体の発達を助け、自然に親しみ、季節の移り変わりを体感できるようにします。保育者は、子どもの主体性を大切にし、その遊びの意味を理解するよう努めながら、遊びが広がってゆくよう手助けします。また、園での給食は、甘いもののとり過ぎなどに十分気をつけ、栄養のバランスを考えたメニューとし、健康に配慮した食事になるよう心がけています。